地方演劇をはじめよう・やってみたい!
演劇を見よう
地方で演劇をやる人間にとって、実は一番難しいのは演劇をすることよりも見ることだったりします。
都会では日常的に公演を行っていますが、地方ではそうはいきません。昔のようにテレビで舞台中継を
していることもめっきり少なくなり、公演情報を得るのもどうしていいかわからないという状況です。
ここでは、公演情報をどうやってみるのか? 自分の好きな劇団をどうやって探すのか?を解説します。
2・好きな劇団の探し方
・とにかく観る
公演はたとえ再演であっても上演が始まるまでどんな内容・クオリティーなのかわかりません。
なので自分の合う、合わないというのは結局は観ないと分からないと言う部分があります。
交通費を出して、入場料を払ってつまらないと、ものすごく腹が立ちますが、逆にすごく面白い公演に
あたれば、それは映画や小説の比ではない経験となります。とりあえず数をみていれば自分の好きな
ジャンル、劇団にいつか当たるのは当然ですが、下記の方法を駆使してとにかく気になれば観るというのが
一番よい方法です。
・ネットの口コミを見る
現代ではSNSの普及によって口コミが非常に簡単に見ることができるようになりました。
ポータルサイトでも口コミ機能があり、上に上げたコリッチなどでみることができます。
また、グーぐるなどで劇団名を検索すれば、その劇団を見た人の書いた感想・劇評が簡単に見るつけるこ
とができる時代になりました。まだグルメサイトのような総合的な口コミサイトはないようですが、
かなり昔から評価サイトや、劇評サイトなどもちらほら存在するのでそこでの評判や口コミを見て
気になるところを見に行ってみるとういのもひとつの手段だと思います。
・コンテスト・賞・フェスティバル関係を調べる。
演劇には多くのコンテストや賞、また最近では演劇祭のようなフェスティバルを行うことが増えてきまし
た。演劇はなかなか一次的な選別がなく玉石金剛の中、いわば賭けのように公演を選ばないといけない
ところがありますが、コンテストや賞を受賞している劇団はすくなくとも審査と言う網をくぐった
評価が安定してる証でもあります。またフェスティバルにもよりますが公募制ではなく審査制のところで
あればある程度のおもしろさを保障的にあるという意味でもあります。
そこを調べて、見に行ってみるというのも、ハズレを引く確立がぐんと下がると思います。
・各劇場がやっているコンテスト・セレクション・企画
大体の劇場ではそれぞれにコンテストであったり、劇場が責任をもって選んだ公演:セレクションや、
劇場が主催で公演を企画しています。それは劇場のコネクションをつかっているのでバックアップ体制
もしっかりした中である程度のクオリティーが期待できる公演です。劇場のHPなどで情報は手に入り
ますので劇場のHPを閲覧してみるというのも、情報を得る貴重な手段です。
・各賞について
日本は演劇賞が少ない方ですが、それでもあることにはあります。
有名なところでは読売演劇賞等がありますが、東京の公演に偏りがちです。
また、劇団や公演自体に賞を出すところは非常に少ないです。
それでもある程度はあるので、羅列しておきます。
・戯曲賞 戯曲に与えられる賞です。
岸田戯曲賞:小説で言うところの芥川賞のような推薦型の戯曲賞です。非常に強い権威があります。
鶴屋南北戯曲賞:小説で言うところの直木賞的な感じの推薦方の戯曲賞です。大きな公演が多いです。
OSM戯曲賞:関西圏で上演された戯曲のみ応募可能な戯曲賞です。古くからあり権威・格式が高いです
AAF戯曲賞:名古屋で開催される公募型の新人戯曲賞です。最近は演出家が審査する特徴があります。
劇作家協会新人戯曲賞:劇作家協会が主催する公募型の新人のための戯曲賞です。物語性が強いです。
・公演に与えられる賞
読売演劇大賞:二大演劇賞のひとつ。東京の劇団が多いです。
紀伊国屋演劇賞:二大演劇賞のひとつ。やはり東京の劇団が多いです。
・演出家に与えられる賞
利賀演出家コンクール:富山の利賀村で行われているコンペ型の演出コンクールです。野外公演あり。
若手演出家コンクール:東京で行われる若手演出家のためのコンペ型の演出コンクールです。
・フェスティバル、演劇祭について
日本でも演劇祭やフェスティバルが増えてきました。各劇場が企画したり行政が主催したりしています
その地域や、やり方の特色がありそれぞれやり方が違います。HPなどで情報がありますのでチェック
すればなんとなくどんな演劇祭なのかわかるかなとはおもいます。
全国で非常に多くの演劇祭などがありますので有名なところだけ羅列します。
フェスティバルトーキョー:海外の劇団を招聘したりと非常に大きな演劇祭です。
京都エクスペリメント:こちらも海外劇団を招聘したりと非常に大きな演劇祭です。
その他、「演劇祭」と検索すればその地方の演劇祭情報などは得られると思います。