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コンセプト
今もう、この町に演劇は必要ではないのかもしれない。
演劇もこの町にすむ私たちを必要としていないのかもしれない。
けど、エンゲキ的な「なにか」を必要とするワタシがいる。
台本を一生懸命覚えて、何か月も練習して、観客の前で本番を数回して終わる。
残るのは、疲労の後にくる異様な高揚感と満足感。
でも出来上がるものは、いつか見たテレビの中の舞台や、都会で見た背筋にぞくぞくするほど興奮する
あの舞台とは違って、なにかいびつなエンゲキ的な「何か」。
都会で行われる演劇とは違う、エンゲキ的な何かを探さないといけない。
全部バラバラにして、もう一度組み立てる。
文章や、時間、演技、観客も、全部捨てて、試して、考えて、組み立てる。
西洋的でも、都会的でも、文学的でも、エンターテイメント的でもなく、
この時代・この街・ここにいる私たちのための、
今、この街にする私たちのために必要なエンゲキ的な「なにか」
それを探す旅に出ようと思います。
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